April 22, 2010

ザンビアの僻地の現状

今日は、LungobeRHC へMobilARTの同行で行ってきました。
ここのアドヒアランスサポーターの方たちは、モチベーションが高く、かなり活発に活動しています。

っで、ここでの出来事。。。

あるARTクライアントがRHCに到着しました。
その人は、一人で歩くことができず、支えがないと立つこともできないくらい体力が弱っていました。
ここまでに来るのも、ケアギバーの方の自転車の後ろに座り、もう一人のケアギバーとその人の奥さんが何とか支えてなんとか連れてきたという感じ・・・。

よく見ると、RHCにある自転車の荷台全部にクッションがくくり付けてある。
なぜか理由を聞くと、一人で歩いてこれない人を連れてくるためらしい・・・。
自転車に乗れないほど体力が弱っている場合はどうするのかと尋ねると、「牛に荷台を引かせて、そこに寝かせて連れてくる」とのこと。

牛が連れてくるといっても、かなりゆっくりのスピードで時間もかかるし、炎天下だし、道も全く整備されていなくてガタガタの道だし、想像しただけで、やるせない気持ちになります。

説明してくれたサポーターが、「日本と全く違うでしょ。これがザンビアの医療の現実なのよ。」と言ってました。
その話し方が悲観的ではなく、むしろ明るく、今の状況でできるだけのことをやるしかないといった前向きな印象を受けたのがせめてもの救いです。

その日の帰り、
同RHCに入院していた流産した方の容態が悪いので、郡病院へ運ぶため、私たちが来た車に乗って一緒に行くことに。
彼女は、出血と痛みが止まらず、一人で動けない状態でした。
しかし、もちろん、ストレッチャーなどはありません。
女性5人ほどでシーツを使ってなんとか車へ運びます。
車も救急車の設備などはないので、4WDの後部座席に横になるだけです。
幸い、このRHCから郡病院までの道は舗装されているので振動も少なかったですが、もしダートの凸凹道だったらと考えると・・・、恐ろしくなってしまいます。

ここには、日本では考えられないような辛い現状がありました。
(もちろん、僻地だからというのもありますが、日本では、いくら僻地でもこのような状況はないですよね。)

隊員は、技術支援という形で派遣されていますが、いったい私に何ができるのか。。。
こういう現状を目の当たりにすると、人を派遣するとういう援助より、設備や物資の援助の方が重要なのではないかと思ってしまいます。

支援って何なのでしょう。考えさせられちゃいますね。

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